重油使用エンジンの潤滑油(LO)システムの汚染原因となるダートパーティクルの平均的な粒径分布は、右の表に見られるように、0.25〜2ミクロンで約90%を占めます。ダートパーティクルの主成分は、カーボン(約25%)、カルシウム(約20%)、硫黄(約10%)です。

エンジンパーツに固着し損傷原因となる汚染物質は、主として摩耗性の高いカルシウム、硫黄、触媒残渣微粒子などがカーボンと結合した粒子群です。1ミクロン以下のパーティクルは本来無害ですが、粒子結合によりオイルフィルムの厚さ(1〜5ミクロン)よりも大きく成長し、危険物質となります。


フルフローフィルターの捕捉・除去できるダートパーティクルは、5ミクロン以上であり、しかも5〜10ミクロンのパーティクル捕捉率は65%程度です。
エレメント使用バイパスフィルターは、継続的に濾過精度を維持できません。また、動力駆動遠心式ピューリファイアーのみでは、オイルの汚染速度に対応することが困難です。
FM型遠心式オイルフィルターは、これらの点を全て解決する
唯一の潤滑油システム清浄用フィルターです。
各種潤滑油添加剤使用時におけるFM(GF)型遠心式フィルターの効果については、こちら


a. エンジンテスト結果1

2.5リットル直接噴射ディーゼルエンジン(EGR)

FM方遠心式オイルフィルターは、潤滑油中における燃焼煤塵の増加率を50%にまで急減させました。

煤塵の増加は、潤滑油の汚染を加速させ、エンジン機関の摩耗につながります。

この煤塵増加レベルを制御することにより、定期保守間隔およびエンジン寿命を延伸することができます。


b. エンジンテスト結果2

8リットルディーゼルエンジン

潤滑油が汚染されていくと、全不溶解分レベルが上昇し、設定された不溶解分レベルでは、稼働不能になってしまいます。

最大全不溶解分レベル3%のエンジンをテストに使用しました。

結果として、FM方遠心式オイルフィルターは、全不溶解分をエンジンメーカーによる許容限界レベル以下に制御し、規定の2倍以上のオイル交換インターバルを可能にしました。


c. エンジンテスト結果3

8リットルディーゼルエンジン

FM方遠心式オイルフィルター付エンジンのオイル中の鉄分蓄積率は、単にフルフローフィルターのみを使用したエンジンに比べて著しく低くなり、これによりエンジンの摩耗率を低減します。